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2020/06/01 06:35



本日は最後の販売会でした。

雨の中、多くの方にお越しいただき、沢山の乳製品を手に取って頂きました。

どうも有難うございました。

以下、長文失礼します。

緊急事態宣言後からのご報告をさせていただきます。

思い起こせば、4月に緊急事態宣言が発令されてから今日まで、色々な事がありました。

牛乳の需要が激減し、牛乳が毎週4トン以上あまるという事態に直面したとき、僕の頭にあったのは、“この乳を捨てたくない”
という思いでした。牛乳は、母牛が我が子のためにその身を削り作り出してくれるもの。それを僕たちが頂いている。牛がくれた恵みを捨ててしまうのは、酪農家として非常に悔しいことです。どうすれば良いのか悩んだ末、医療従事者の皆さんに無償提供させていただくことにしました。新型コロナの中、最もリスクの高い環境で闘って下さっている皆さんへの敬意を伝えることと、乳を無駄にしないことを両立できると思いました。

しかし、それだけでは事業が立ち行かなくなってしまうことは明らかでした。そこで、この窮状をSNSで皆さんにお伝えし、助けて頂きたいとお願いをしました。4月29日、5月3日の二日間実施したドライブスルーでの販売では、約5000本の牛乳を皆さんに購入して頂きました。牛乳をお渡しする時に応援の言葉をかけてくださったり、お手紙をいただいたりしたときの感動は、未だに忘れることができません。

それでも、牛達は毎日頑張ってお乳を出し続けてくれるので、毎週4トンの牛乳は余り続けます。そんな中、お店を営んでいる友人達は、牛乳を販売する時に必要な乳類販売業許可を取得してくれて、自分のお店で牛乳やヨーグルトを販売してくれました。SNSで周りに呼び掛けてくれる方もいました。また、新しく宅配を始めてくださる方も増え、いつもの宅配のお客様は大変だろうからと普段の牛乳にもう一本追加してくれました。スーパーの棚から砂谷牛乳がなくなり、驚いたスーパーのバイヤーさんから牛乳を増やして欲しいと電話がかかってきました。多くの方が、何かできることはあるか?と救いの手を差し伸べてくれました。通販を始めたらどう?というたくさんのお声を頂き、一週間で準備をしました。開始すると10分で完売するという事態になりました。

今日までに医療機関に約5,000本の牛乳をお届けしましたが、これは、牛乳を購入して頂いている皆さんが居てくださることで実現できたことです。お届けする時は、“砂谷牛乳を選んで下さる皆さんからの応援の気持ちです”と言ってお渡ししました。

また、5月に入ってからは週末に牧場での販売会を始め、多くの方にお越しいただきました。中には毎週来てくださった方もいらっしゃいました。

残念ながら、2トンの牛乳はどうしても廃棄せざるを得ませんでした。しかし、本来であれば20トン以上の牛乳が皆様に飲まれることなく廃棄されていたことを考えると、これは奇跡的なことだと思っています。皆様に応援して頂いたからこそ起こすことのできた奇跡です。

現在の状況ですが、緊急事態宣言が解除され、徐々に牛乳の需要が戻ってきており、牛乳を廃棄することは避けられる見通しがたちました。本当に、有難うございました。

この度の厳しい状況の中、皆様からは、牛乳をご購入いただくこと以上のエールを頂いたと思っています。いま僕たちが考えていること、それは、皆様から頂いた思いに応えたいという事です。それをどのような形でお返ししていくのか、しっかり考えたいと思います(実は、もう構想はあるのですが、これから少しずつお伝えしていきたいと思います)。

こんなにも多くの方から応援して頂ける牧場は日本には存在しないんじゃないか。そう思っています。

心からの感謝を込めて。

久保宏輔